プロ野球観戦も経費? 新型コロナによる開幕延期で税金の計算にも変化


岡崎市の税理士法人アイビスがプロ野球年間シートの損金算入について解説します。

新型コロナウイルス感染症の影響で延期となっていたプロ野球の開幕戦が6月19日にスタートしました。
今シーズンの野球観戦ができる年間シートを購入している場合、例年であれば3月開幕戦と同時期に購入費用を損金算入(損金不算入)することができましたが、延期となった今年は費用の支出目的によって損金算入時期が異なります。

今年は6月19日に開催

プロ野球の年間シート費用は、主催者と予約者の間の契約に基づくシーズン中における野球観戦を目的とした席料で、野球を観戦させるという役務提供の対価にあたります。
年間シートの販売はチケットの運営会社によって異なり、通常はシーズン終了前後の秋口9月、10月頃から購入できますが、基本的に中途解約はできないものであることから、その費用は、開幕戦(例年は3月下旬)の属する事業年度に損金算入することが認容されていました。

ただ、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、6月19日に無観客による開幕戦がスタートするなど開幕時期が後ろ倒しとなり、一部の実務家からは例年と同時期の処理ができないのではないかという声がありました。

この点、損金算入時期は、費用の支出目的によって異なります。
3月決算法人の場合、福利厚生目的であれば、購入日から1年以内に役務提供が行われることから、短期前払費用の取扱い( 法基通2-2-14 )の適用で2020年3月期の損金算入とすることができます。

交際費は、接待供応等のあった日の事業年度に損金不算入

一方、接待供応等目的であれば、各事業年度で支出する交際費等は、別段の定めにより、“接待、供応等のあったとき”( 措法61の4 、 措通61の4(1)-24 )とされています。
このことから、現時点で観客動員での試合観戦がないことを踏まえると、3月決算法人の場合、2021年3月までに観戦機会があれば、2021年3月期の損金不算入となります。
また、損金不算入額の計算に係る交際費等の定額控除限度額についても同様です。

計上基準日は観客動員が可能となった試合の開催日

さらに、接待、供応等の計上基準となる日は、6月19日の開幕戦ではなく、観客を入れて開催される日になります。
無観客試合では接待、供応等があったとはいえないからです。
仮に7月中に観客動員での試合が行われた場合であれば、その日の属する事業年度の交際費等の損金不算入の計算対象になる。3月決算だけでなく、4月、5月、6月決算法人についても影響を受けることになります。



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