企業年金・個人年金制度の見直しに伴う税制上の所要の措置/名古屋・岡崎市にある税理士法人アイビスの解説
令和7年度税制改正において、確定拠出年金制度の見直しが行われました。
企業型確定拠出年金制度(企業型DC)
○企業型確定拠出年金(企業型DC)とは
企業が掛金を毎月積立し、従業員が自ら運用を行う制度
「マッチング拠出」と呼ばれる、企業が拠出する掛金に従業員自身が掛金を上乗せする制度がある
○現行の企業型確定拠出年金(企業型DC)制度について
- 確定給付企業年金制度に加入していない方の掛金の拠出限度額は55,000円/月
- 確定給付企業年金制度に加入している方の掛金の拠出限度額は55,000円/月 から確定給付企業年金制度ごとの掛金相当額を控除した額
- マッチング拠出の上限として①企業+従業員の拠出する掛金の合計額が掛金の拠出限度額を超えないこと②従業員が拠出する掛金が企業が拠出する掛金を超えないこと の2つを満たす必要がある
○制度見直し後の企業型確定拠出年金(企業型DC)制度について
- 確定給付企業年金制度に加入していない方の掛金の拠出限度額は62,000円/月
- 確定給付企業年金制度に加入している方の掛金の拠出限度額は62,000円/月 から確定給付企業年金制度ごとの掛金相当額を控除した額
- マッチング拠出の上限として①企業+従業員の拠出する掛金の合計額が掛金の拠出限度額を超えないこと を満たす必要がある
個人型確定拠出年金制度(iDeCo)
○個人型確定拠出年金(iDeCo)とは
加入者が掛金を拠出し、自ら金融商品を選んで運用を行い、積立金は60歳以降に受け取ることが可能
○現行の個人型確定拠出年金(iDeCo)制度について
- 自営業等(第一号被保険者)に該当する方の掛金の拠出限度額は68,000円/月
- 企業型確定拠出年金制度に加入している方の掛金の拠出限度額は20,000円/月
- 企業型確定拠出年金制度に未加入の方の掛金の拠出限度額は23,000円/月
○制度見直し後の個人型確定拠出年金(iDeCo)制度について
- 自営業等(第一号被保険者)に該当する方の掛金の拠出限度額は75,000円/月
- 企業型確定拠出年金制度に加入している方の掛金の拠出限度額は62,000円/月 から確定給付企業年金制度及び企業型確定拠出年金ごとの掛金相当額を控除した額
- 企業型確定拠出年金制度に未加入の方の掛金の拠出限度額は62,000円/月
- また、60歳以上70歳未満で現行の個人型確定拠出年金制度に加入できない方のうち、ある一定の条件を満たせば掛金の拠出限度額62,000円/月 にて加入することができるようになる
その他
- 国民年金基金の掛金の拠出限度額は68,000円/月 から、75,000円/月 に引き上げられる
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